インド製コピー版バイアグラとは? 2012.11.15
こんにちは
渋谷駅前クリニック事務長の二階堂です。
以前このブログでバイアグラのジェネリックについて書いた際に、インド製バイアグラのコピー版のことに触れたのですが、
ここでもう少し詳しく説明させて頂きます。
ネット上で「バイアグラのジェネリック」として多く出回っているコピー版バイアグラについて、
「インドは特許制度が異なることから、インド国内でのみ合法として販売されている」と書きました。
これはどういうことかと言うと、インドでは2005年の法改正まで医薬品の物質特許が認められていなかった為、同じ成分でも製法を変えれば「別の医薬品」として製造、販売が出来たのです。
更に、法改正の前に販売された特許の残っている医薬品についても、特許権を持つ企業に対して
「合理的な実施料」を支払うことで、この「別の医薬品」を引き続き製造販売できるという制度があります。
コピー版バイアグラもこれに該当するということですね。
「正式なジェネリック=特許が切れた後の後発医薬品」とは全く別物ということがお分かり頂けましたでしょうか?
そして上記の特許制度はあくまでもインド独自のものであり、
日本ではこれらのコピー版は認可されていないのです。
ところで、「インドでは合法な薬がなぜ危険なのか?」と思われるかもしれません。
これらのコピー版バイアグラの中には、インドの大手製薬会社が製造販売しているものもあり、一概にすべてが危険というわけではありません。
日本でこれらの薬を入手しようとすると、ネットの個人輸入代行業者などを利用することになりますが、
この流通の部分が最も危険なポイントなのです!
ネットで販売しているED治療薬の半数以上が偽物という調査結果があります。
当然、コピー版バイアグラも例外とは言えず、何が入っているか分からないような偽物を手にしてしまう危険性があります。
偽物を飲んで効果が無いだけならまだしも、深刻な健康被害にあう恐れもあります。
コピー版バイアグラそのものが危険というよりも、医師の処方を受けずにネットで購入する行為が危険なのだということですね。
ED治療薬の個人輸入には絶対に手を出さないでください。