医薬品のネット販売について 2013.1.16
こんにちは
渋谷駅前クリニック事務長の二階堂です。
先週、医薬品のネット販売に関するニュースが話題になりました。
厚生労働省が定めた市販薬のネット販売を禁止する省令が、最高裁によって無効と判断されたというものです。
これによって、風邪薬や胃腸薬などの1、2類医薬品はネットでの販売が認められました。
このニュースを見て、「バイアグラもネットで買えるようになった」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
ED治療薬のバイアグラ、レビトラ、シアリス、そしてAGA治療薬のプロペシア、これらはすべて医師の処方せんが必要な「処方せん医薬品」に分類されています。
風邪薬などと違って薬局やドラッグストアで簡単に購入出来ないのは、このように医薬品としての区分が異なるためです。
当然ながら、処方せん医薬品はネットでの販売も認められていません。
ネットで販売されているバイアグラ、レビトラ、シアリスなどは、 半数以上が偽物であるという調査結果がありますが、そもそも処方せん医薬品をネットで販売すること自体に問題があるということです。
今回ニュースになった判例もそうですが、医薬品のネット販売をめぐっては賛否両論あり、今後も様々な議論がなされていくのではないかと思います。
より便利に、より安全に、お薬が手に入る世の中にしていきたいですね。
現状としては、ED治療薬に関しては処方せん医薬品であること、そしてネットでは偽物が多く出回っていることをご理解頂き、必ず医療機関での処方を受けるようにしてください。