海外のED治療薬③ ~エムヴィクス~ 2013.2.14
こんにちは、
渋谷駅前クリニック事務長の二階堂です。
先日のブログに続いて海外のED治療薬をご紹介します。
先に紹介しましたザイデナと同じく、こちらも韓国の薬です。
エムヴィクス【Mvix】
SK Chemicals社から2007年に発売されたED治療薬です。
順番でいうと、ザイデナの二年後ということになりますね。
こちらもバイアグラのジェネリックではなく、韓国で認可されたED治療の新薬です。
有効成分はミロデナフィル、錠剤は50mgと100mgの二種類があります。
行為の一時間前に服用し、効果の持続は6時間程度ということです。
バイアグラなどよりも副作用が少ないといわれていますが、この辺りは個人差もあるかもしれません。
エムヴィクスの最大の特徴は、錠剤の他にフィルムタイプがあることです。
こちらはMvix S ODFという名称で販売されています。
ODFとは Orally Dissolving Film の略で、口中で溶けるフィルムということですね。
舌で溶かして服用するため水が必要なく、場所を選ばずに手軽に服用できるというメリットがあります。
OD錠というのはご存知の方も多いかと思います。口腔内崩壊錠といわれるもので、
やはり口の中で溶けるため水が不要なタイプの薬です。
これが錠剤ではなく、フィルム状に形成されたものがODFということですね。
日本でも高血圧や糖尿病の薬などでフィルムタイプのものが出てきています。
高齢者や薬を飲みこむのが難しい患者さんでも服用しやすい利点があり、今後も色々な薬がOD錠やODフィルムとして開発されていくのではないかと思います。
ED治療薬でもこのタイプの薬は歓迎されるのではないでしょうか。
毎日決まって飲む血圧の薬などと違って、バイアグラなどのED治療薬は服用のタイミングが計りづらい場合があります。
急に必要になったのに出先で水が無く、慌てて自販機を探した・・・そんな経験がある方もいるかもしれません。
また、薬を服用している姿を見られたくないという方もいるでしょう。
そういう点でも、このフィルムタイプのED治療薬というのは良い所に目をつけたという気がします。
日本でもこのタイプのED治療薬が出てきて欲しいなと、個人的に期待しています。
※エムヴィクスも日本では未認可の薬です。
個人輸入は偽物が多く危険ですので、安易に手を出さないようにしてください。