バイアグラのネット販売 2013.5.12
こんにちは、
渋谷駅前クリニック事務長の二階堂です。
先日、アメリカのファイザー製薬がバイアグラのネット販売を始めたという発表がありました。
※ これはあくまでもアメリカ国内に限った話であり、日本からのネット購入は出来ませんのでご注意ください。
アメリカの大手薬局チェーンのCVSファーマシーと米ファイザー製薬の提携という形で、専用のサイトから購入が出来るようになっています。
ただし、誰でも好き勝手に購入できるというわけではなく、ネット購入の場合でも必ず医師の処方せんが必要となっています。
アメリカでは医師の処方せんがあればネットでの処方せん薬品の販売が認められています。
まず医師の診断を受けて処方せんを出してもらい、それをネットの販売業者に送付するなどして処方内容が確認された後に、薬が送られてくるというシステムです。
病院で診断を受けた後に薬局で薬を受け取る手間が省けるというメリットはありますが、診断を受けてからネットで申請をして、内容をチェックされてから薬が送付されますので、手元に届くまでは数日掛かるようです。
今回、米ファイザー製薬がバイアグラのネット販売を開始した背景には、ブラックマーケットと呼ばれる違法のネット販売業者の存在があります。
このブログでもED治療薬をネットで購入する危険性については何度も書いていますが、偽造薬がネット上にあふれているのは日本もアメリカも同様で、非常に大きな問題になっています。
そこで米ファイザー製薬が公式のサイトを通じて正規品を販売することで、違法なネット販売業者による偽造薬の被害を食い止めようというわけです。
そこまでしなくてはいけないくらい、世界的に偽造薬の被害が多いということですね。
日本でもネット上では「正規品」「本物」「ジェネリック」などと謳ってネット販売されている中から、多くの偽造薬が見つかっています。
そもそも日本はアメリカと違って、処方せん薬品のネット販売自体が認められていません。
米ファイザー製薬のバイアグラ販売サイトも日本からは利用出来ません。
違法な業者が、あたかもバイアグラのネット販売が日本でも認められたかのように便乗してくる可能性もありますのでご注意ください。